社員の声
介護スタッフ・Yさん
旅行業界など海外と接点が多いお仕事に長らく従事し、未経験で入職
転職しようと心に決められたきっかけは何でしたか?
50歳になった時に「これまでとは違う経験がしたい」と思って転職を考え始めました。社会貢献というか、人のお役に立てる仕事をと思って探していました。
とはいえ、世間的に介護業界は「すごく大変だ」と聞いていたので、正直に申しますとこの世界には進まないだろうなとは思っていたんです。
でもその介護業界の法人である伸こう福祉会と出会って、「海外と接点がある」「国際チームがある」というような情報を見て興味が湧いたんですね。私も、職種は様々ながら海外と接点が多い仕事を続けていたものですから、「介護でも海外との接点があるんだ」と新鮮な驚きがあり、惹かれました。
そういう法人はほかにはなかなか無いのではないかと思って。それが当法人に応募したきっかけです。
未経験でご入職されて、研修内容や先輩の指導などはいかがでしたか?
私の配属先の先輩方は、「分からなければ何回でもお見せしますよ」というスタンスで、実際に何回でも教えてくださったので本当に助かりましたね。乱暴に見せるだけですぐに「今度からあなたがやってね」と任せるような感じじゃなくて。
一般的には上司が「良い手本をやって見せるのが良い教え方だ」って言われていると思うんですけど。まさにそういう風に教えてくださって、すごく入り込みやすかったです。
先輩方は私のミスや危険をパッと未然に防いでくださったり、うまくいかない時に落ち込んでいる時に部署を問わず色んな方が激励してくださったり、本当にすごいチームワークだなと感じています。もちろん、みなさんご利用者さまに対しても情熱を持ってしっかり見守っておられるので、それも見習いたいですね。
いま私は、法人にご負担をいただいて実務者研修というのを受講中なんですが。3年間介護業界で働いて、かつ実務者研修を修了した人は「介護福祉士」という国家資格の受験資格を得られるんです。今は、2年先に受験できるその資格を、頑張って取ろうと思っています。
介護スタッフ・Nさん
前職はエステサロン。人を支えることを目指して未経験で入職。
介護のお仕事に就かれたのは、どんな理由からですか?
私の中に、(いろんなお仕事を経たあとで)最終的には「心に傷を持っておられる方が、それを手放せるようにお手伝いをしたい」という思いがあります。
エステサロンに10年ほど勤務していて、お客さまの中に心に傷を抱えた方が増えてきているなという実感があったんですね。施術だけではなくお話しを聞くことも仕事でしたので、「精神的な面でも人を支えることを勉強したい」と思うようになりました。
その頃、たまたまですが他法人の精神障害の方のグループホームのお手伝いをさせていただく機会がありまして。高齢の方と接点を持ったことで「誰かを支援するお仕事を続けていきたければ、介護に関する技術と知識も必要だ」と実感したんです。
そこで、介護業界に転職しようと決めました。
伸こう福祉会の「ここが心に響いた」ポイントがあればお聞かせください
転職活動中に伸こう福祉会のホームページを見たりお話を伺ったりする中で「『できない』じゃなくて、まずやってみよう」という言葉がすごく心に響いたんです。
それはつまり、ご利用者さまのことを考えて「一見無理だと思うことでも、何か形を変えてできることはあるんじゃないか?」と考えることなのかなと。その考え方がすごく素敵だなと思いました。
あとは新型コロナ感染症以前の記事で、ご利用者さまがお野菜を育てて販売されているのを見て、自分の中の高齢者施設のイメージがガラッと変わりました。ご利用者さまが楽しそうなことをやられているなと感じたんですね。そこに強く惹かれました。
私自身も、入職してから毎日楽しくお仕事をさせていただいております。
ここはとても働きやすいですし、学びたいと思っている方にはとても良い環境だと思います。「ちょっとやってみたいな」と思われた方は、ぜひご応募してみていただきたいですね。
介護主任:Tさん
大学を卒業して「働かなければ」で選んだ介護の道が、いまは天職に。
新卒の就職活動の時、どんなことを考えて業界を検討しておられましたか?
元々大学では別の勉強をしていたので、色んな業界を検討していました。
「誰かの人生の1ページに加わりたい」という思いがあったので、冠婚葬祭のブライダルや葬儀社、あとは学校に通っていない子供たちのためのフリースクールなども検討していました。
ただ介護業界に対しては、自分の勝手な印象ですがポジティブなイメージがなかったんですね。でも当時、説明会でお話ししてくださった伸こう福祉会のご担当の方は介護の仕事に対して誇りを持っていて、熱意も伝わってきたし「楽しそう!」って感じて、プラスのイメージに変わったんです。
その時に私は「介護の仕事の1日ってどんな感じなんですか?」って質問したんですが、「特別なことは何も。自分たちが『普通に生活している1日』と変わらないですよ」と言われてすごくびっくりしたんですね。「そうか、『生活』なんだ」って。
「◯◯しなければならない」という枠にとらわれるのではなく、とても柔軟で自由な感じで。
「私は何も知らない未経験者だけど、ここなら飛び込めそう!」って思って飛び込んで、気が付けば10年勤めていました(笑)。
10年間、介護のお仕事を続けておられて感じる「魅力」をお聞かせください
ご利用者さまの個性を尊重して、ご利用者さまにとっていいことであればなんでもやっていい、という点でしょうか。
私もよく後輩に「ダメなことは無いよ」って言うんですけれど。ご利用者さまの要望と全く同じことを実現するのは無理な場合でも、根っこの想いを汲み取って、その想いは「何をどうしたら叶えられるか?」を考えます。
現実として、ご利用者さまは明日も明後日もずっとお元気でいらっしゃるとは限らない。だから「今やりたいこと」が大切なんです。
次に「実現させるのに必要な時間を作るには?」と考えます。明日の用事を今日前倒しでやっておけば、「明日は◯◯さんのために使える時間が作れるかも?」と考えるんです。少し先のことを考えて「今、もっといい仕事」ができるようになるイメージです。
ちなみに、私は先輩に恵まれてここまで来れたんだと思っています。
最初は「一人前になりたい!」という思いが強かったから、仕事が早い先輩に憧れていました。でも3〜4年目になったら「ご利用者さまの気持ちに応えたい」という熱意がある先輩の凄さに気がついて。
自分が歳を重ねて、仕事の年数も重ねるうちに、視野や介護観も変わってきたと思います。でもその都度、目標にしたい先輩が法人内にいたことは、この仕事を続けてこれたことに大きく影響しているなと感じます。
私自身も、これから新しく入ってくる人にとって「Tさんと一緒に働きたい!」と思ってもらえるような先輩であれたらいいな、と思って仕事をしています。
デイサービス相談員:Bさん
同業他社から転職。「介護業界」について思うこと。
「相談員」の具体的なお仕事をお聞かせいただけますか?
伸こう福祉会の相談員は介護スタッフと同じ仕事も兼務しています。
相談員としてのお仕事は、ケアマネージャーさんとの連絡・相談ですね。あとは、ご家族さまとご利用者さまに関する情報を共有したり、ご相談を承ったりします。
新しいご利用者さまをご紹介いただいたりもしますので、施設長さんとの連携も欠かせません。
相談をなさる方は、話しながらお考えを深められる場合もあります。そのためにまず最初は「ずーっとお話しを聞く」ことが多いです。ひとまず全部お話しを聞いて、「何を伝えたいと思っておられるのか」その手がかりを探します。
その中から「ここが問題の中心かな?」と思われる点を見つけたら、初めてそこで「こういう風にすることもできますよ?」と解決策のご提案をします。
基本的には「どうしたらこの人が快適に、幸せに過ごせるのか?」を常に頭の中に置いてお話しを聞くようにしています。私は、このお仕事は慣れてくると「自分の価値観の押しつけ」をしてしまう危険性があると思っているので、その一線を超えないためには「相手の立場に立つ」という基本に立ち返ることがとても大切だ、と意識しています。
兼務されている介護の業務では、職員が忙しくしていると認知症のご利用者さまが敏感にそれを察知して、様子が不穏になってしまうとお話ししてくださいました。大変なお仕事ですね。
うーん…このお仕事をやっていると「大変ですね」と言われることが多いんですが、私は本当はそういうイメージが介護業界についてしまうことは良くないなと思っていまして(苦笑)。
このお仕事に就く方はみなさん「人の喜ぶ顔が見たい」「人が喜ぶことをするのが自分の喜びにつながる」タイプの人なんだと思うんですが、そういう方は「大変だと思っていない」んじゃないかな?と感じています。
「人が好き」という根本的に大事な素質をお持ちであれば、それが一番の強みになると思うんですね。技術は入ってからでも身につけられますし、業界に長く居たら良い介護職員なのかというと、そうでもないのが介護のお仕事の難しいところです。
だから、「人が好き」という何にも変え難い素質をお持ちの方が、ちょっとでも興味を持ってくださったら、一度「お試し」でもいいので介護の世界に入ってみていただきたいと思っています。そういう方にとっては本当に楽しいお仕事だと思います!
「楽しい」とおっしゃる部分をもう少し詳しくお聞かせいただけますか?
「人が好き」「相手が喜ぶと一緒になって喜ぶ」という素質は、同じ職場で働く人に対しても言えると思うんですね。
だから、ご利用者さまと一緒に楽しんでいる先輩や同僚の姿を見て「ああ、介護の仕事って(私も)楽しんでいいんだ!」と感じられることが大事だと思います。
そう感じられる状態でご利用者さまと毎日接していると、たくさんのことを教わります。
例えば認知症が進んだ方というのは、「若い頃には理性でおさえつけていた部分が解き放たれている」状態な訳です。その時に「人間らしさ」が前面にドーンと出てくるんですね。ご利用者さまのそういう剥き出しの怒りや喜びの感情や人間性にじかに触れると、自分の日常生活や社会人としての過ごし方が、いかにタガや理性によってがんじがらめになっているのかを気づかされるんです。
「固定観念を解いて、もっと自由に振る舞っていいのかもしれない」と、認知症の方たちから教わる感じですね。